この世界

□8/8「吸血な彼女」
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直人side

あの日からなんやかんやあって8月8日、当麻が出かけるらしくインデックスを俺に預けてきた

あ、そういや言うの忘れてたな、現在インデックスは当麻の家で居候中。最初は俺の部屋が良いって聞かなかったんだがな、必死に説得した結果しぶしぶ当麻の部屋に住むことになった。まぁ条件としてインデックスの生活費は俺が出す事になったんだけどな、俺からすれば金なんていくらでもあるから別にいいんだけどな

そして今。俺はインデックスとクラリカを連れて街中へ行ったのはいいんだが

「ダメだ!これ以上は許しません!」

「「あと一個、あと一個だけ〜!」」

「ダメだ!これ以上食ったら腹壊すだろうが!」

お前ら食い意地張りすぎ!アイスを五分の内に四個も食う奴なんて俺初めて見たぞ!

因みに、お忘れかもしれないがクラリカは現在新しい住まいが見つかるまでを条件に俺の部屋に住むことになっている

この二人、最初は仲が悪かったんだが目を離して宿題をしている間にいつの間にか仲良くなっていた。本当不思議だったな

そのあと、二人から聞こえた「共通財産」という単語に背筋が寒くなったが。結局なんなのかわからずじまいだ。ただ、物凄く嫌な予感がした

「ほら、アイスは諦めて次行くぞ!」

「「アーイースー!(泣)」」

「ええーい、泣くな!ほら、服屋に行くんだろ!さっさと歩け!」

はぁ、疲れる。全く何で俺がこんな目に、それもこれも皆当麻のせいだ、次会ったら覚えとけ当麻!





とそんなこんなで服屋に到着。女子二人は、いや正確に言うとクラリカはインデックスを引きずって女性服売り場へ行ってしまった

1人取り残されてしまったが、どうしようか・・・

「○○○○円になります」

「ああ、はいはい・・・・え!うそ!?百円足りひん!どないしよぉ・・・」

女子だな、ん?制服はうちのだが・・・見たことねぇな。ってか百円足りないとか、クスッまるで当麻がもう1人いるみたいだな。どれ、ここは助けてやるか

「うぅ〜、ついてへんわ〜」

「おい、そこの関西弁」

「え?・・・(キョロキョロ)もしかして、うち?」

「お前しか関西弁いねぇだろうg「すいません!今うち金もってないんで勘弁してください!」はい?」

何か頭下げられた、俺はどうすればいいんだよ。と、取り合えず誤解を解くか






「いや〜そやったんか。ごめんな、うちそういう奴かと思って」

「いや・・・かまわない」

つ、疲れた、こいつ全然俺の話聞かずにずっと頭下げてくるから回りの視線も痛かった。何よりも店員さんの視線が一番痛かった

「それにしても代金代わりの払ってもうたけど、いつ返せばええ?」

「ああ別に構わねぇよ、あんぐらい奢ってやるよ」

「え、でもうちがわるいんやし」

「いいんだよ、あんな所みて助けない訳にはいかねぇからな」

「・・・・自分」

「ん?なんか言ったか?」

あれ?なんか震え始めたぞ?ま、まさか俺が気づかない内に何か失礼な事でもしたのか!?

「ど、どうした?お、俺なんかしたk」

「自分ほんまええ奴やな!!!うちは感動した!!!」

「は、はい?」

いきなり目を輝かせて詰め寄ってくる女性に思わず体を仰け反る、ってか近い!コイツ結構美人だから顔が直視出来ずに思わず視線を泳がせてしまう

「自分には恩があるから、うちに出来ることやったら何でもするで!!!」

「え、ええ〜と。まずは離れてくれると嬉しいんだが・・・」

こんな場面をアイツに見られたら・・・

「旦那様?」

げ、噂をすれば、この声は・・・

ギギギギ・・「よ、ようクラリカ。もう買い物は終わったのか?」

「はい、お陰様で。それより旦那様?その雌豚はなんですか」┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙

あ、あれ?おかしいな?クラリカの後ろにスタ〇プ〇チナが見えるんだけど・・・

「な、め、雌豚ってうちのことか!?」

「黙りなさい雌豚、貴女のような〈バキューン!〉で〈メメタァ!〉な奴に興味はありません」

な、なんて事を言うんだコイツは!毒舌にもほどがあるぞ!

「な、ななななな!////////」

「なんですか?ああ、〈未来を切り開く!〉の方がいいですか?それとも〈狙い打つぜぇ!〉ですか?」

「止めんかァ!!!」ゴチン!

「痛っ!何するんですか!?」

「うるさい!お前は二世紀ぐらい反省しろ!」

「悪いな、アイツ根はいい奴なんだ・・・ってどうした?」

さっきから震えてるけど・・・

「・・・う」

「う?」

うー☆ってそれはおぜうさまか、何だ?

「うぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」

「泣いたー!?え、えと取り合えず泣くな、な!?」

「なーかしたーなーかしたー、クラリカがなーかしたー」

「な、う、うるさいですよインデックス!!まさか泣くとは思ってなかったんです!」

その前にいたのかインデックス、ってそんな事よりコイツを泣き止まさないと!

「うぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!」

「頼む!頼むから泣き止んでくれぇぇぇぇぇぇえええ!!!」



・・・30分後・・・

「う、ぐすっ」モキュモキュ

「・・・・(何この愛らしい生物、可愛すぎる)って痛たたたたた!腕をつねるな噛むな!!!」

「う〜、なおとの馬鹿ァ!!!」

「旦那様?死ぬか私を襲うか選びなさい」

「それ選択肢あってないようなもんだよなァ!!?」

ハァ、ちくせう・・・ついてねぇ

「・・・ごちそうさまでした」

「お、おう。悪かったな俺の連れが」

「・・・別にええよ、気にしてへんし」

「そう言ってもらえると助かる」

・・・気まずい、気まずすぎる。どうする、どうする俺!?

「ねぇなおと」

「な、何だインデックス?」

「お腹がへったんだよ、あれ買ってきて」

こ、コイツは・・・!こんな時に限って!まぁ、けどインデックスだから仕方ないか。え〜と・・・千円ありゃ足りるか、ん?これは・・・、!そうだ!

「なぁ、お前?」

「・・・なんや?」

「一緒に遊園地に行かないか?」

「はい?」
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