【keel%竜骨】




白く硬いその無機質は
愛した彼そのもので

血肉は朽ち果て魂魄は天界へ
それでも尚お傍にと、
無礼と知りながら彼を掘り起こせば


ああ愛おしい
愛おしい

久しぶりの彼との再開
守り切れなかった大切な人
竜骨


それからなんとなく、
その無機質を少しかじって


気が付くと泣いていた




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