dream SEA
□夕日色
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「またサボってる」
頭の上から声がするからちょっと体起こしてふり返るといつもの顔が…
けいこだ
SJ「サボりじゃないよ。休んでるだけ」
「サボりでしょー?みんなまだレッスンしてたよ?」
けいこは会社のスタッフで僕より1つ年下の女の子
1つ年下なのにすごく大人っぽくてしっかりしてて後輩からも上司からも好かれてる
そして僕の好きな人
けいこは僕の隣に座った
「何かうまくいってないの?」
けいこの好きなところ
僕がここに来て一人考えごとしてる理由、けいこならいつもわかってくれる
SJ「うまく発声ができなくて…ヒョンに怒られた」
「だから拗ねてんだ?」
SJ「違うよ」
僕がちょっとムッとして言うとけいこはハハッと笑って夕日を眺めた
「うまくいかない日だってあるよ。こんな日も無いと素晴らしい日も来ないと思うし。明日はいつもとは比べものになんないくらい良い出来になるよ、きっと」
そう言ったけいこの顔は夕日色に染まっていていつもより可愛く見えたんだ。
ギュッ
「!」
そう思ったら体が勝手に動いてた
思わずけいこを抱きしめちゃったんだ
「ソンジェ…?」
SJ「ごめんっ…俺…けいこが好きなんだ。だからついっ…」
けいこを離すとけいこの顔はさっきよりも夕日に染められている気がした
「ソンジェ…あたしが何でいつもここに来てると思う?」
SJ「え?」
「ソンジェと2人きりになりたかったからなんだよっ…」
そう言ったけいこは今まで見てきた中で一番可愛く見えた。
その頬はすごく赤くて…
SJ「けいこ…」
夕日色に頬を染めたけいこは優しい笑顔を僕に向けた
Fin.