Dぐれ Short Story

□おはよう
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窓から入る朝日で目が覚めると俺は机に突っ伏して寝ていた

体を起こして周りを見渡すとみんな机や床で寝ていてそれぞれ毛布がかけてあった

もちろん俺にも毛布はかけてあり
みんなに毛布をかけたであろう人を見ると珍しく寝ていた

「班長…風邪ひきますよ?」

風邪をひかないように着ていた白衣をそっと班長にかけた

「可愛いな…」

すーすー…と寝息をたてて気持ち良さそうにしている顔にちゅっとキスをした

「…寝込みを襲うつもりか?」

「うわ!起きていたんスか!?」

顔をしかめながらもぞっと起き上がり欠伸をしながら今起きたとこ、と話す

「あー、やば…寝ちゃった…
ん…これ、リーバーの?」

これと指したものはさっき班長にかけた俺の白衣だ

風邪ひかれたら困るので…と答えたら
ありがとう、と言って頭をくしゃっと撫でられた

「それより、寝込みにキスしたくせに
おはようのキスはしてくれないのか?」

子供のような悪戯な笑顔でキスをねだられて断るわけない

「お望みならいくらでも」

みんな寝ているからできる秘密のおはようのキス

こんな朝も悪くない

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