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□意外な来客
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男だらけのむさい暮らしに嫌気がさしてきたころ、意外な来客が部屋を訪れた

「どうも、久しぶり」

「…名無しさん」

ドアを開けるとそこには久しぶりに会う名無しさんの姿
いつまでも外に居させるのはあれだから中に入れさせてた

「あれ、バリーいないの?」

「勝手にどっか行ったよ」

中に入ると監視しているはずのバリーがいないことに名無しさんは少し驚いているようだったが じゃあ二人きりだね と笑って言うもんだからドキッとしてしまった

「コーヒーでも飲むか?」

「うん、お願い」

並んでソファーに座りコーヒーを飲みながらしばらく最近の話をしていたが、やがて話題がつき沈黙が続いた

「ファルマンさぁ…」

不意に名無しさんの手がするりと俺の頬を撫でる

「ずっと家にいるからヒゲ伸ばしてるの?」

ざり…と音をたてながら撫で続ける手を掴んでその手の平にキスを落とす

「…嫌いか?」

「ファルマンに似合わないからね」

そう言う名無しさんをぐっと押してソファーに押し倒すと名無しさんはキョトンとしている

「…なんで押し倒してるの?」

「誘ったのは名無しさんじゃないか」

「誘ってないよ! ほっぺ触っただけだし!」

うだうだ言う煩い口を俺の口で塞いでしまうとやはりおとなしくなって吐息を漏らした

「しばらくしてないからな…今の俺にはあれだけで十分誘っているように感じるんだよ」

もう一度口を塞いで舌を絡ませる
久しぶりに名無しさんとキスをして、それだけで酷く興奮する

キスをしたまま名無しさんの服の中に手を忍び込んで下着をずらし、乳首を弄る

「んっ、…あ、ファルマン…」

片方を指で押し潰すように、もう片方は舌で転がすように舐めると名無しさんの息が上がりはじめ、時折歯で優しく噛んでやると体を小さく跳ねて反応した

「ひっ、んぁ…ファ、ル、マ…」

「ん? どうした?」

顔をあげると涙目の名無しさんと目が合い、名無しさんはぎゅう…と俺の体を抱きしめた

「もう、いれて…?」

俺は固まった

まさか名無しさんがそんなこと言うとは思わず、今までにそんなこと言ったことがない
そのまま衝動的に望み通り入れてやろうとも思ったが、なけなしの理性でそれを抑える

「…何かあったのか?」

「べつに、ただ欲しくなっただけ」

何か隠しているように思ったが問いただしても答えてくれそうにないのでここはスルーして、名無しさんのズボンに手をかけて一気に下着ごと下ろした

「ちゃんと慣らさないと、な」

「ん、は…ぁ……あぅ…ん」

よく濡れている蜜壷に指をつぷ…と入れてゆっくり中を掻き回す

「ここ…好きだよな」

よく名無しさんが反応する箇所をぐりっと指で掻くと体を大きく跳ねて喘ぎ、しつこくぐりぐりと攻める

「ひぃぁあ!! あぅっ、んっ! ぁ、ぅんっ!」

ぽろぽろと涙を流しながら喘ぐ姿はいじめがいがあり、ぺろ…と流れた涙を舐めとる

「やぁ、あ、ファ、ルマ、ン… も、いれ、てよ…」

もう少しいじめてやろうと思っていたが、そろそろ自分も我慢の限界なのでチャックを下ろして自身を出す

「ほら、入れるよ」

「う、ん、…ふ、ぁぁっ…ん、ん」

ゆっくりと自身を蜜壷に埋めてゆくと内壁がねっとり絡み付く

「動く、ぞ」

ぐちぐちと音をたてながら腰を動かせば気持ち良さそうに喘ぐ名無しさん

「あぅ、ん、もっ、と…おく…してぇ」

「わかったから…ほら、しっかり捕まって」

俺の首に腕を回させるとずん、と勢いよく奥を突く

「ひぃ!! んぁあ! はぁ、ふぅ…んっ…」

ずぶずぶと激しく腰を激しく動かせば息遣いも激しくなり、絶頂に上り詰めていく

「ファルマ、ン…もう、イ、き、そ…っあん」

「っは…俺も…」

名無しさんを強く抱きしめながらよりいっそう腰を動かすスピードを上げると、どんどん絶頂に近づく

「や、ファルマン、あぁっ、イく…イっちゃ、っ…、んぁああっ!!」

「名無しさんっ、…っく!」

ほぼ同時に果てるとぐったりとの上に倒れ込む

「はぁ…名無しさん…大丈夫か?」

こくり、と頷く名無しさんの前髪を上げて、おでこにキスを落とす

「名無しさん、今日何かあったのか?」

さっきの疑問を名無しさんに投げかけると少し戸惑いを見せたが、顔を赤らめながら答えた

「…淋しかったの」

「え、淋しかった?」

意外な答えに思わず聞き返した
名無しさんは滅多なことで淋しいなど言わない

「最近全然会ってないから淋しかったの! 悪い?」

「ぶはっ…いや、いいと思うぞ?」

笑いながら言ったせいで名無しさんにべちんと頭を叩かれた

「笑わないでよ! 恥ずかしいでしょ!」

「悪い悪い…つい、可愛くてな」

「かっ…可愛い!?」

あわあわする名無しさんにちゅっ、とキスをすると繋がったままだったものをずぶっと動かす

「んぁ! 何するの!?」

「可愛いついでにもう一回」

「ふざけっ、っあ! んんっ…」

反抗する名無しさんを無視して腰を打ち付けるとおとなしく喘ぎ始めた


後で怒られるんだろうなぁと頭の端で思いつつも、止めることはできない

どんな言い訳をしようか…誘った名無しさんが悪い、とか?


なんて思った自分に苦笑い

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