ANSWER

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クラスのひとの名前もやっと2、3人覚えたくらいの日。
女の子たちはもうとっくにグループを作ってテレビやらアイドルやらの話を始めていた。
うん、完全に乗り遅れた。
教室に入ってきた佐々木先生が 私を見て苦笑いをする。



「入らんの?」

「……うーん。ちょっと、まだ良いです」

「今年は苦労しないようにね」

「わかりませんねー」



私が軽い調子でそう言えば、佐々木先生は笑った。
去年とは違うクラスの風景にただ、違和感を覚えた。
気持ち悪いとすら思った。
去年のクラスを最高のクラスだっただなんて脳が腐っても言うつもりは無いけれど、このクラスはその比でも無いような気がする。
最悪。最悪。最悪。
それは間違いなく言える。
はああ、とわざとらしく大きなため息をつけば、佐々木先生がまた苦笑いをした。








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