山本×ツナ2

□春あらし ※R18※
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 「!」

 性急につぷりと指を埋め込んだら、その違和感にツナがヒクンと背を反らした。驚愕に目を限界まで見開いて、ふるふると首を振る。

 「あ・・・、な、に・・・・・・?ヤだ、・・・なにこ・・・れ、嫌・・・・・・っ!」

 埋め込んだ指の第二関節をクンッと折り曲げ、狭い肉壁をくすぐるように撫でたら、ツナは違和感に耐え切れなくなったのか恐慌状態に陥って、ポロポロと大粒の涙を零した。

 「・・・ヤ・・・だ、やだ、なんでそんなとこ・・・っ、ヤ、ヤだぁあああ・・・っ!」

 おねがい、ぬいて、もうやめて、と。懇願する悲痛な声は可哀想で、なのに過敏なまでに反応を示す肉躯は淫らすぎた。

 「ひぃっ、イ、ぁ!」

 拒絶の声に煽られてぐちゅん、と指の付け根まで差し込んで、ぐちゅぐちゅと乱暴に指を抜き差しを繰り返す。俺の下で惑乱し身悶えるツナの語尾は甘く掠れ、俺の欲情ばかりが掻き立てられて、キリがない。

 「あっ、・・・・・・あぁぁ、アッ、ヤめ・・・っ、イヤぁぁっ!」

 もっと啼かせたい。もっと聞きたい。もっとこの悲鳴じみた声を上げさせたい。まだ足りない。
 凶暴な思いに憑かれたまま指を増やして肉壁をくまなく擦り上げる。忙しなく身体中を舐めまわし、唇を貪る。痛みに萎えた幼い性器を掴んで上下に扱いた。

 「あぁっ!」

 直接的な刺激に、あっという間にツナの性器が質量を増す。
 ひときわ高く啼くポイントを見つけたあとは、何度も何度も同じところを執拗に責め立てた。
 舐めしゃぶったせいで濡れそぼった乳首が勃起したようにピンと尖り、色白の肌が艶めかしく汗ばんで俺の手に馴染むのを、まるでツナからも求められてるかのように錯覚して。ビクビクと妖しくうねる肢体に魅入られる。涙でぐちゃぐちゃになったツナの顔に加虐心が煽られ、過敏な反応に誘われるようにして、凶行にいっそう拍車がかかった。

 「――――ヒッ・・・ィ、ぁ、ぁあんっ!!!」

 ハレーションを起こしたように焦点の合わなくなったツナの瞳。
 無防備に見開いた大きな眼球を舐める代わりに、ひっきりなしに零れる涙を舐め啜った。
 汗も唾液も涙も。ツナの体液を全部舐め取ってもなお、餓えがちっとも治まらない。どころか飢えはもっと酷くなり、すべてを喰らいつくしてもまだ足りないだろうと思う予感にぞっとした。
 俺はまだこれ以上、ツナに焦がれなきゃならないのか、と。

 「い・・・・・・っ、あああああっ!」

 頬からこめかみ、首筋へ。歯を立て、血が滲むほど噛みついて、うっ血が残るほど強く吸いついた。驚いたのか痛みのせいか、ビクンと大きく仰け反った身体が愛おしくて。
 何度か竿を擦ったあと、性器の先端、だらだらと精液を垂れ流す蜜口に爪を立ててぐりっと刺激した。

 「・・・ッ、――――ッ!!」

 俺に首筋を噛みつかれ後腔に指を埋められたまま、ツナがイッた。
 下腹部から波打つ身体。どろりと自分の手を濡らす生温かい他人の精液。息を乱してカクンと弛緩するなまめかしい肢体に、奇妙な満足感を覚えて昂揚する。

 だけどまだだ。まだ終われない。
 俺は、ツナがぜんぶ欲しい。

 「・・・ぁ、な、にす・・・・・・――――ッ!」

 挿れたくて挿れたくて抑えきれなくなって、滾る欲望のままツナの体を引き裂いた。

 「あぁっ、ヤ、イ・・・ヤぁぁぁぁぁぁ・・・・・ッ!」

 「――――クッ、」

 ほぐしきれていない後腔は滾った怒張の侵入を固く拒む。それでも肉壁を掻きわけ、無理矢理に押し進んだ。
 傷つけてでも、痛みを伴ってでも、無理矢理に押し入ることしか考えられなかった。ツナが欲しくて欲しくて、俺はもう、とっくに狂ってる。

 「あっ、あっ、・・・・・・あっ、まだっ、そ、な動かな・・・・・・ヒィ・・ん、んぁあああっ!!」

 衝動のまま、キツく収縮する秘肉を何度も何度も擦り上げ、突きあげた。角度を変えて、ツナの細腰を砕くかというほどに激しく腰を打ちつけた。悦くて、溶けそうで、唸り声を上げて貪るように口付けた。
 汗でぬめる肌を抱え直して深く抉るように内壁を突く。最奥までズンと一気に刺し貫けば、ビクビクと痙攣して嬌声を上げたツナが断末魔に似た悲鳴を上げ、どろりとした精液を吐き出した。
 立て続けの逐情に抵抗の色を失った肢体をうつ伏せに反転させ、四つん這いになったその上に圧し掛かると、無防備にうねる湿った背中にさらに欲情して。

 「――――ッ、ツナっ、ツナ・・・ッ!」

 出したい、と思った。我慢できない。ぜんぶぶちまけたい。
 一滴残らず俺の精液を注ぎ込んで、ツナの胎内を汚したい。
 ただ、それだけだった。

 「ア、や、・・・もぅっ、ダ・・・アっ、んぁっ、ぁぁぁあああ――――ッ!」

 快感なんて感じる間もないほどの獣じみた交合。欲情と本能だけが、俺の全てを動かしていた。
 色めいたツナの嬌声が艶を帯びるほどに、何がなんだかわからなくなって。

 「ツナ、ツナ、―――――ッ!」

 「ヒィッ、・・・ヒ、ャッ、もっ――――」

 「――――ツナッ!」

 「・・・ッ、――――ッ!!」

 ドクリと全てを吐き出したあと。
 ツナの背に落ちた雫が汗だったのか涙だったのか、自分でもわからなかった。



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