テニプリ変身シリーズB
□team部長C
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▼Care killed a cat(1)
『39度…猫でこれって…死亡フラグかしら?』
「そこは人間扱いしてほしいなぁ…」
(病は気から”心配事が猫を殺した”)
『死だわ…』
「死なない死なない死なない;;」
同棲が決まって数日、幸村くんが熱を出した。
私のベットで寝ている彼と目を合わせて、どう対処すればいいか二人で考えている。
とりあえず冷やしたタオルを額に乗せて、布団であったかくしてあげて…そこまでは大丈夫。
しかし…
猫に風邪薬は毒でしょう。
「眞文さん…俺は人間だよー(笑)」
だけど、仮に人間だったとして、うっかり死んでしまったら…私が堪えられない。
「眞文さん、声、全部出てるよ?気持ちは嬉しいけど」
はっと我に返って幸村くんを見たら、高熱とは思えぬほど余裕そうで…
『少しだけ殺したいと思ったわ』
「出てる出てる出てる」←
殺したいと思ったけど…私を心配させないように笑ってるのだと思うと、無性に腹立たしくて…
『………』
「眞文さん?」
『中坊が生意気に気を遣うものじゃないわよ…?』
「ま…」
無性に腹立たたしくて、抱き締めてあげた。
熱い幸村くんの体から力が抜けて寝息を感じるまで、ずっと…
(下手したら私より…可愛んじゃないかしら、寝顔)←