ゆめであいましょう

□調べモノと知らないあなた
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アカデミーでの女子の呼び出し(ネジ様ファンクラブ)を見事にスルーし、図書館へ向かう。

忍者のシステムは全部飛ばし、チャクラのところを黙々と調べる。




あぁ、分からない。
(身体チャクラと精神チャクラってどう違うんだ!!)
そもそもチャクラってなんだ!?

言いすぎて訳がわからなくなってきた。


一人で頭を抱える。

ちゅんちゅん、と鳥の声が聞こえ、思わず視線を向ける。




ボーっと窓の外を見て頭を休める。
……窓の外は少し曇っていた。





雨が降っても、私の予定は変わらない。

(せめてリーに会わない様にしないと、ドロだらけになりそうだ)





「よ、よぉ」

「?」

声に視線を向ければちょんまげ?ヘアの…

(わぉ。生シカマルだ。)

なんの用だろうか、と考えてみるがさっぱりわからなかった。


「お前、さっきから進んでねーけど…」
あぁ、と本に視線を落とす。


「チャクラの勉強してんの……教えてくれるの?」

バッチリ?私の向かい側に座った彼に問えば
「めんどくせーけどな。」
と返ってきた。


面倒見がいいな、と思いながら礼を言ってポイントを聞きつつ、ノートに書き出す。








トントン、と肩を叩かれ、視線を向ければ日向ヒナタ様。

「あ、れ?…あの、私に何かご用でしょうか?」

思い当たることがなく、首をかしげていると小さな声が聞こえた。




「ゆらちゃんをね…そ、その…。」

ふ、と思い出されたのは私を呼び出した少女たち。


「すいません…。わざわざどうもありがとうございました。」


深く頭を下げると慌てるヒナタが可愛く思えた。

「めんどくせーことすんな…オレも行こうか?」

面倒見のよすぎる彼に少し感動し、この日初めての笑顔を使用する。


「じゃぁ…ヒナタ様をよろしくお願いします。」

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