ゆめであいましょう

□せめて私はアナタのそばに居ます
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それはとてもいい笑顔のテンテンの言葉から始まった。

「ゆら!今日…というか、これから住むところ、まだ決まってないわよね?木の葉の地理もわからないし、心細いわよね!」
「(何だろう。この強制されている感は)えぇ…まぁ。」

かろうじてゆらがそれだけ言うとテンテンはガイとリーにつめよる。
(ネジは逃げた。)



そんな様子を見ながら、若いなぁ、と考えて木陰に腰を下ろす。

世界にはそれなりに色がついていて、それも灰色に染まっていくのかと空を見つめて考える。

ガイに買ってもらった忍具を見つめてリーではないが、自分ルールでもつくってみようかと、まだ汚れを知らない彼らを見て思った。







元の世界の私はダメだった。
がんばってもダメで、あきらめはじめて。
がんばるのを止めて、やっぱりあきらめきれなくて。




…そう。私は強くもないし、誰かを助けられるほどやさしくもない。





だから、私はせめて…。



決心したところで私の住む場所がテンテンにより大声で知らされた。

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