ゆめであいましょう
□あきらめない才能
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なぜその技を知っているのか。
誰も私にそう言わなかった。
「…それまでに…かなりの修業が必要だ。」
ううーん、とのびをし、やる気のない目で答えた。
「…挫折は…する。泣き言も言う。文句もたれる…でも。」
やる気のない目が細められる。
「私は…決してあきらめない。」
へらり、と笑うゆらにガイは少し考える。
「そうだな…。コレばっかりは…才能だからな…。」
もし才能がないのなら…とゆらが言葉を続ける。
「それはあっさりあきらめて、別の方法で強くなる…。チャクラの方で才能のなさをカバーできればいいな…。」
小さな木の枝で地面にラクガキをしながらそう言ったゆらはガイ班の今、たりないモノを持っている気がした。
「リーにもテンテンにもネジにもないモノを、私が補うの。」
そう笑った少女は未来を自ら切り開くものだと感じさせた。