ヒナゲシ色の痛み

□The heart name is an know.
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テレビを見ているのも飽きたので携帯をチェックする。



「メールきてるや…」


相手は田中…げ。

内容は…なになに…
『さっきの電話、不自然でしたけれど、もしかして体調が悪いんですか?朱梨さんも大変ですね。ぼくは朱梨さんの味方ですからいつでも言ってくださいね?明日のデートは、大丈夫ですか?』





…さっきの…電話?
そもそもデートってなんだデートって。

履歴、履歴…

この時間は…コンビニ行ってたから…

ナルトか…はぁ…。
アイツ、出やがったな。
変化か!変化なのか!?



深――――――――――――――いため息をつく。

―ガチャ。
バスルームのドアの空く音がした。


とりあえず、断りのメールを入れる。






「…お、お帰り…朱梨…。え、えーと…その…。」

「出たんだ?」

携帯を見せれば「あぁ」と返事をし、目を伏せた。

「…なんで、デートの約束なんかしたの?」

問い詰める私に、ナルトはしょんぼりしながら返事をする。


「だって…彼、氏…なんだろ?田中ってやつ…」
「ないわ。ソレ。冗談でもマジやめて。」
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