魔王と死神

□STAGE2 〜私立月光館学園〜
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寮を出た3人は、ちょうど今モノレールにゆられている。
「通学にはこれ使うの。モノレール。珍しいでしょ?」
「・・・綺麗だな。」
「でしょ?特にココ、海の上走ってるみたいで好きなんだ。」
窓の外では、陽の光が海できらきら光っていて、結構綺麗な景色が広がっていた。これが夕焼けでも充分綺麗だろう、とルルーシュは思う。
「学校があるのは、終点の”辰巳ポートアイランド”って駅な。人工島の真ん中に学校がある。流々の通ってた学校よりも広いかもな?」
「知ってたんだ?」
ゆかりが少し驚き気味に言った。
「転入する前に、どんな学校なのかなーって少し調べたんだ。」
「へえ。でも、有里くんの通ってた学校って、そんな広かったの?」
ゆかりがルルーシュを見た。
「あ、ああ。前の学校も中高一貫になっててな。でも流石に初等部はなかったから、こっちのほうが広いよ。」
「へえ、中高一貫かぁ。じゃあ結構有名なとこだったりするのかな?」
「いや、分からないな。」
「え、じゃあなんていう名前の学校?」
ルルーシュは口ごもる。私立アッシュフォード学園なんて学校、この世界には存在しないからだ。
「あ、見えた。あれがそうでしょ?」
「えっと、うん。そうだよ。」
うまく湊が話を逸らしたので、ルルーシュは心の中で湊に感謝した。

モノレールから降り、学校の校門からの道。
「ゆかり、おはよー!」
「おはよう!」
ゆかりは道行く別の女子に挨拶を返しながら、昇降口に進む。
「さ、着いたよ。ここが月光館学園の高等部。よろしくね。」
微笑んで言うゆかりに、湊とルルーシュも「よろしく」、と返した。
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