魔王と死神

□STAGE2 〜私立月光館学園〜
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ルルーシュが支度を終えると、タイミング良く扉がノックされた。
「岳羽ですけど、起きてますかー?」
「ああ、今開ける。」
ルルーシュが扉を開けると、同じく支度を終えたらしきゆかりがいた。
「おはよ、良く眠れた?」
「お陰様で。」
「それは良かった。あのね、先輩に案内しろって、頼まれちゃって。もう出られる?」
「いつでも大丈夫だ。」
ルルーシュは奥から鞄を取った。
「じゃあ、行こっか?あと、有里くん起こさなきゃ・・・」
「ああ、あいつなら・・・たたき起こすくらいじゃダメかもな。ほっといても大丈夫そうだが。」
ルルーシュは口に意地悪は笑みを浮かべて言う。
「・・・そうなの?じゃあ、どうしようか・・・?ほっとくわけにもいかないしなあ・・・」
「何だ、もう起きてたの?」
声がしたので振り返ってみれば、ゆかりの後ろにすっかり身支度を整えた湊がいた。ただ、まだ少し眠そうではあるが。
「今日は早いな、湊。いつもはいくら起こそうとしても起きないのに。」
「そっちこそ。」
「馬鹿言うな。俺はいつも同じ時間に起きてるさ。」
「はいはい。で、ゆ・・・岳羽さん、案内してくれるんだっけ。じゃあお言葉に甘えてお願いしようかな。」
「あ・・・うん。じゃあもう時間もヤバいし、行こう?」
いきなり話を振られてゆかりは少しびっくりしたようだが、ゆかりは先に歩きだす。
湊も後に続き、ルルーシュも部屋の鍵をかけて2人の後を追った。
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