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□走ってゆくことができたなら
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君が僕から離れていく前に

君のところに走ってゆくことができたならば

もう少し、違った未来だったかもしれない。


ってゆくことができたなら


君は突然、僕たちの前から消えた。

昨日まで一緒に寝ていたベットは

君の温もりはなくて、冷たくなっていた。

君の服も靴もリュックも

何も残っていなかった。

ただ、残っていたのは5つのモンスターボールだけで――



君 は ど こ へ 消 え た の



ねぇ、答えて…答えてよ。

僕は君がいなくなったら、どうすればいいの?

そう問いかけても誰も答えてくれない。

大好きな、大好きな君はいない。

何でこうなったの?

数日前までは君は僕の傍で笑っていたのに…


笑ってなんかない。


突然、頭の中に言葉が浮かんだ。

君は確かに数日前まで笑っていた。

”笑っていない”

何だよ、この言葉。

”笑っていない”

笑ってたよ、君は――

”笑っていない”

サトシは僕の近くで

”笑っていない”



笑っていた!!!!




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