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□残された手紙
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サトシが連れて行かれて数ヶ月経った。

最初はジュンサーさんに頼んでサトシの消息を探してもらったり

サトシの故郷マサラタウンに行ったり

今までサトシが旅したカントー、ジョウト、ホウエン、シンオウも探してもらった。

だけど

そんな少年と男の姿は誰一人目撃していなかった。

サトシの仲間やママさんや親しかった友人にもサトシの最後を全て伝えた。

サトシのママさんは悲しみのあまり倒れてしまった。

サトシの仲間は泣き叫ぶ者もいた。何かに八つ当たりする者もいた。

ホントにサトシは


皆に愛されていたのが分かった――


僕たちはサトシと分かれた街で今もずっと留まっている。

ピカチュウが、アイリスがこの街を去ろうとしないのだ。

アイリスは最初の頃はホントに泣き叫んでいた。

毎日、毎日ずっと彼の名前を呼び続けていた。

ピカチュウは最愛のパートナーを失い倒れてしまい今も目を覚ましていない昏睡状態に陥っていた。

ねぇ、君はこんなに人やポケモンにも愛されていたんだよ?

それなのに

そんな人たちを悲しませるなんてことしちゃ駄目じゃないか。

勿論、僕だって最初の頃は無力な自分を攻め続けていた。

でも時と共に僕は立ち直った。

今でも君が居なくなったことに多くの人たちが悲しんでいる。

僕だって

立ち直ったけど君が消えたことにはまだ心が痛むんだよ――




君は、何処で何をしているんですか?
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