短編作成

□実力と経験
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「キバゴ!!…って何あのポケモン?!!」

「アイリスー!!!」

アイリスを追いかけて、やっと追いついたサトシ達。

だが、アイリスはモンスターボールを投げていた。

「ドリュウズお願い!!」

やっと自分を主人だと認めてくれたポケモンを出す。

「ドリュウズ、キバゴを助けるわよっ」

『ドリュウ!!』

さっき追いついてきたばかりのサトシとデントには状況がイマイチ読めなかった。

アイリスが塞がっていて前が見えない。

横から覗くと青い色をした蛙のようなポケモンがいた。

オレンジ色の頬を膨らませ黙って見ている。

「何だ、あのポケモンは!!見たことがないよっ」

「!!あれは…もしかして……」

「サトシ…?」

何かに気づいた様子のサトシ。

「アイリス!!!」

サトシが慌ててアイリスの名前を呼ぶ。

「邪魔しないで、サトシ!!キバゴを助けるのはあたし。

そしてポケモンもゲットするんだから!!!」

「うーん…キバゴを助けるよりもポケモンをゲットするのが本音になっているような微妙なテイストだね。」

苦笑いをするデント。

「ち、違うわよっ!!!」

「も、勿論キバゴを助けるのが最優先であってゲットするのはついでで…」

「違うんだ、アイリス!!」

「サトシは黙ってて!ドリュウズ、メタルクロー!!」

サトシの呼び止める声も虚しくアイリスはドリュウズに指示を出した。

『ドリュウッ!!』

イッシュでは見慣れないポケモンに真っ向から向かうドリュウズ。

「アイリス…ッ!!!」

「…サトシ、あのポケモンを知っているのかい?」

「知っているも何も、あのポケモンはタケシのポケモンだっ」

(タケシ…?)
「ってことは、もう誰かのポケモンってことかい?」

「…ポカブ、君に決めた!!」

サトシはデントの話には答えずポカブの入ったボールを投げる。

「ポカブ、ドリュウズの足元目掛けて”ひのこ”!!」

「さ、サトシ?!!」

『ポカッ?!!』

「ポカブ、大丈夫だっ」

『…ポカッ!!ポーカーブー!!!』

サトシを信じてポカブはドリュウズの足元を目掛けて技を放った。

だが、それは当たらない。

ドリュウズは止まることはせず真っ向から向かう。

当たると思い息を呑んだときだった。

「グレッグル、かわらわりだっ」

第三者の声が聞こえた。
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