短編作成

□Happy Birthday
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サトシにはサプライズで誕生日祝いをしようと考えていた。

そのため今、此処にはサトシはいない。

「ねぇねぇ、お姉ちゃん。」

「何、マサト?」

「サトシさー喜んでくれるかな?」




「「「「きっと喜んでくれる(わ)よ!!」」」」





全員でハモり皆、顔を見合わせて大笑い。

「でもさーまさか皆が揃うとは思わなかったよ。」

「そうねー。」

「ヒカリに声掛けられなかったら集まってなかったかも〜。」

シゲルの言葉に皆が一斉に話題を変える。

話のタネは尽きない。

「おーい、ハルカにマサト。早くおつかい行って来てくれー」

「あ、そうだった!!!」

「もぉーお姉ちゃんは…」

「何よ、マサトだって言われたじゃない!!」

「もう、二人とも喧嘩しないのー」

カスミが仲裁に入る。

「「……はーい」」

しゅんっとしたものの出かける時にはすぐに元通りの仲良し姉弟に戻っていた。

「まったく…」

「それにしても、サトシの誕生日会と言っただけで皆集まってくれるなんてな。」

「そうね…私もホントは用事があったんだけどドタキャンしちゃったわー」

「へぇ?そこまでしなくてもいいじゃないかい?」

「何言ってるのよ!!サトシの誕生日祝いはしないと駄目よ。そー言うシゲルもちゃんと集まったじゃない。」

「まぁね。ナナカマド博士に言ったらすぐに許しもらえてね。」

「ふふ…ナナカマド博士は見た目怖いけど優しい人だもんね。」

「だね。」

「だって、サトシにはたくさんのことを教えてもらったもの。誕生日祝いというより感謝会よね。」

「あはは…言えてる。」

皆、ワイワイ言いながら明日に備えて準備を進めた。
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