短編作成
□君への思い
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私の気持ちはあなたには届かない。
どんなにあなたに思いを伝えても
あなたは優しく包み込んでしまう。
ズルイ
私はこんなに必死なのに
あなたは涼しい顔で当然のように
『俺もヒカリのこと好きだぜ?』
って、答える。
違う、違うの――
私の"好き"とあなたの"好き"では全然違うの。
あなたの"好き"は仲間として、友達としての好きで
私の"好き"は異性としての好きなの。
「――っ!!」
そう考えると涙が溢れてきた。
「ひ、ヒカリ?!ど、どうしたんだよっ?!!!」
ワタワタと慌てるあなた。
そう慌てても、あなたは分からないんでしょう?
「な、なんでもない!!だいじょーぶ、大丈夫!!」
いつもの口癖で誤魔化そうとした。
ちゃんと笑えているだろうか?
「ホントに…なんでも、ないから!!ごめ、んね…っ」
もう堪えられない。
私は立ち上がりサトシから離れようと思った。