短編作成

□実力と経験
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ドリュウズのメタルクローと蛙のようなポケモンのかわらわりがぶつかる。

「…っ!!」

もくもくと砂埃が舞い上がる。

サトシ達は目を瞑った。

「グレッグル、戻れ!!」

第三者の声が聞こえた。

『ピカピ、ピッカ!!』

ピカチュウが声を上げサトシの肩から飛び降りる。

「あ、ピカチュウ!!駄目だよ、勝手に行っちゃ…」

デントが慌てて止めようとするがピカチュウは聞かない。

「おー久し振りだな、ピカチュウ。」

砂埃がまだ辺りに立ち込めていてよく見えない。

だけど、声で分かる。

色んな地方を一緒に旅してきた仲間の声。

色んな苦難を乗り越えてきた大切な仲間。

この声を間違えるわけがない…

砂埃がだんだんと落ち着き辺りが見えるようになってきた。

「ピカチュウを連れたトレーナーが居るって聞いてまさかっと思ったけど…」

砂埃で見えなかった姿が見えてくる。

茶色の髪の毛。

その髪の毛はツンツンしている。

細い目だけど、その目は優しさがある。

「やっぱりサトシだったんだな。」

カントーにジョウトにホウエン。

つい最近まで旅をしていたシンオウ。

シンオウ地方の旅を終えて別々の道を歩むことになって別れた仲間。

「久し振りだな、タケシ。」

そう、4つの地方を一緒に旅をして来た仲間、タケシだった。


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