葬儀屋リドル
□気づかずに
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「よし、終わったねルカ」
「・・・うん」
葬儀が完了し
ルカはアンセムに抱っこ
してもらおうと歩み寄った
ふわっといつものように
アンセムは軽々と
ルカを抱き上げた
「・・・」
「ん?どうしたの?ルカ」
「・・・なんでもない」
ルカは近頃感じていた
ことがあった
「・・・ねぇ」
「ん、何だいルカ?」
「僕のこと好き?」
自分がアンセムに
抱く心を
「好きだよ?」
好き
それは分かっていた
アンセムが自分を
好きなのを
だけど違う
そうじゃない
その好きじゃない
「・・・うん」