■ ノベルス ■

□夕立の雨宿り
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雨の日は嫌だ

部活ができない

窓辺から見える売店の四角い屋根の

まだ乾かない水たまりに波紋がたって

それがだんだん激しくなって

気付けばもう

傘をさして駅に向かう自分がいる

いつの日もそうだ


いっそ雲をかち割って

太陽のかたまりを

一掴みとってきてやりたい

俺に何の恨みがある?



さあ、雨よ止め

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