-夢望-
□ふのつく子
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「平古場くん、甲斐くん!
もっとこう…ピッタリくっついてくれないかな!?」
「お、おま…っ……いいかげんにしろよっ!!」
バシッ
と、いい音。あぁ、頭が痛い。
平古場くんは、女の子には容赦ないのね……。
勢いのいいゲンコツだわ。
今ので私の脳細胞はどれくらい破壊されただろう。
いや、もとから(たいして)ないからどうでもいいかな?
「大丈夫!甲斐くんには絶対手出ししないよ?!平古場くんっ」
「はぁ?」
「あぁっ!もしかして違ったの?!平古場くんがネコさんなの…?甲斐くんがタt」
バシッ
痛い。
また叩かれた。
ついでに舌も噛んじゃった。
平古場くんは苦笑いしている。
叩いて笑うなんて、Sだっ!!
ちょっぴり親近感を感じる。
「やーは…絶対へンさぁ」
甲斐くんまで冷たい視線。
いいじゃない…そう、みえるんだものっ!
「ていうか、絶対そーでしょー!!」
絶対…甲凛甲だろー???
ふのつく子
〜腐れ娘の憂鬱〜