妄想文
□幸福論
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こんな簡単な事で
"幸福"を感じることが出来るなんて思わなかった
そんな安上がりな恋愛なのかと笑う人もいるかも知れない
でも 好き過ぎて 愛し過ぎるから
どんなささやかな事でも嬉しいと思うのは確かなんだ
幸福論
これは俺の単なる自惚れかも知れない。
でも、そう思ってしまうほどに、こいつの存在がどうしようもなく愛しくて。その細い身体や繊細な心を守ってやりたいと思う。
何もせず、ただ傍らにいるだけで、こんなに"幸せ"だと思う事が出来るのは。
きっと俺には…元就しかいねぇんだ。
そう感じるのは、もしかしたら自分自身だけかも知れない。
誰か、自分以外の赤の他人が隣にいるだけで、涙が流れるほどに温かくて、絶対に盗られたくない、離したくない。
そんな気持ちが生まれるなんて、思いもしなかったのに。
それを難無くやってのけた奴の日輪よりも明るい笑顔に自身が何度救われ、ただそれを自分だけのものしたいと何回考えた事だろうか。
我には…元親が必要だった。それだけだ。