☆Novel&Comic☆

□★莢那様より★(500hit)
2ページ/7ページ

俺が自分の気持ちに気づいてしまったのは、ほんの些細なことだった。

「ね〜ね。ルークって、やっぱティアのこと好きだったりするの?」
 目の前の、薄い板の向こうでアニスとルークの会話が聞こえてきた。
「はぁ?なんだよいきなり。」
「いいから答えてよぉ♪」
「俺の好きな奴は…」 ティアだろうな…。あぁ。やっぱり俺はおまえの一番になることは出来ないのか。
 そっと、ドアの前から離れて、ため息をついた。
「はぁ。だよな。よくよく考えてみれば、俺はあいつにとって親友であって、保護者でもあり、使用人なんだよな…。」
 
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ