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□ひだまり
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穏やかな波に揺れる、ハートの海賊団の船の上に仲良く寄り添う二人の船長の姿があった。

一人はこの船の船長、トラファルガー・ロー。
もう一人は、麦わらの海賊団の船長、麦わらのルフィだ。

ローは空を見上げた。
きれいなスカイブルーの空には雲一つない。
日差しも温かく、時々心地よい風が吹き抜けてくる。
申し分無い天候だ。

「うーん…」

「どうした麦わら屋?」

ローが、ぴったりとくっいて隣に座っているルフィに、目を向けると、眠そうに目を擦りながら、゙あー゙やら゙うー゙と訳の分からない言葉を発している。

「眠いのか?」

ローが聞くと、眠くねぇ。とルフィはブンブンと頭を横に降った。

いやいや。絶対眠いだろう。

今にも閉じて仕舞いそうな瞼を必死に開けているルフィに、口元の筋肉を緩める。

「眠いなら寝てもいいんだぞ?」

被っている麦わら帽子を頭から外し、柔らかな髪を優しく撫でてやると気持ち良さそうに目を細めた。

「でも……俺が寝ちまったらローが暇になっちまうだろ?」

心配そうに目を向けてくるルフィに、更に口元が緩む。

ローはぎゅっとルフィを抱きしめると、そのまま横になった。

「わっ!!ロー?」

「うるせぇ。寝ろ。最近寝不足だったから俺も寝る。」

目を閉じ、素っ気なく言う。
そんなローに従うようにルフィも目を閉じた。

本当に心地よい天気だ。

ふーっとゆっくりと息を吐き、体の力を抜く。

するとスリスリと胸にルフィがすりよってきた。
しばらくそうしていたかとと思うと静かに寝息をたて始めるルフィ。

閉じていた目を開けると、幸せそうに笑う寝顔が映る。
そのおでこに優しくキスをして、自分も目を閉じる

「おやすみ。麦わら屋。」


そういえばこの前、釣りがしたいと言っていたっけな?
天気もいいし起きたら、一緒に釣りでもするか。


幸せそうな二人の間に優しい風が吹き抜けた。




→おまけ
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