男古

□放置プレイってなんですか
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「ふーるいーちくん」


「なんだよ」


今日は男鹿の誕生日だ(たぶん)。


で、俺は、今、その男鹿の家に来てる。


「ふーるいーちくん」


「だから何?」


「おまえ、何か今日冷たくねーか?」


そういう男鹿を、俺は塵虫を見るような目で、睨んでやった。

そりゃあ、冷たくもなりますよ、ホント。

だって、俺が今、せっかくの夏休み最後の日に、こうして男鹿の家にいるのは、この部屋の主の、溜まりに溜まった大量の、夏休みの宿題を、手伝ってやってるわけで、こんなの全然面白くねーし!つか男鹿はそこにつっ立ってないで、この宿題を自力で解け!って感じなわけだし…


「なぁ、古市くーん」


「はぁ……。だから何、って言ってんだろ…?」


もう、ホントなんだよ、さっきから、おんなじ事ばっかり言いやがって。


なーんて思ってたら、


「今日は、何の日でしょーか?」


と、ようやく違う事を言ってくるから、俺は、一応シャーペンを走らすのをやめて、


「野菜の日」


と、言った。


だって、そうだろ?

8(や)、3(さ)、1(い)だし。


まぁ、たぶん、あの男鹿の事だから、自分が誕生日だと言うことを、気付いてほしいんだろうけど。

でも、それを言ったら、確実にプレゼントを要求されるだろうし…

なら、男鹿のやつは、


「ぶっぶーーっ!残念でしたーっ!」


なーんて、クソデカい声で言って、何気に…ってか、本気でうるさかったから、無視ってやった。




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