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□この感情の名は、
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最初は、ただの憧れだったのかもしれない。
「俺は、人間が好きなんだ。人間っていうその種族そのものがね。」
最初聞いたときは、意味もわからなかったし、気持ち悪いとも思った。
でも、今ならわかる。
堂々と、何かを愛せることが羨ましかった。
俺には、出来ないことだったから。
化物として産まれてきてしまった、俺には。
ただの憧れなら良かった。
だけど、あいつに抱く感情は、憧れから変化した、歪んだ感情だった。
――嫌悪
あいつに抱いた最初の感情は、まぎれもない嫌悪だった。
学生時代から、俺と臨也は殺し合いの喧嘩を続けてきた。
いつまでたっても終わらない、決着も勝敗もつかない不毛なことを。
いつだって、それを引き起こすのは、俺の中の臨也への怒りだけだった。
だがここ最近、その感情が少しずつではあるが、変化をし始めている。
その感情の名前は、自分でも分からない。
「いぃざぁやあぁあ!!!」
「シズちゃんさぁ、今投げた標識、俺じゃなくて他の人に当てたりしたらどうなるかわかってんの?」
「知るか!!」
こいつを、俺のもとへ引き寄せたい。
「本当そろそろいい加減にしてよ。今日大事な取引があるんだよ?」
「そんなモン関係ねェ!!」
こいつを、
「ま、そんなわけで!じゃあねっシズちゃん♪」
「待てっ!!」
俺だけのものにしたい。
「……畜生…。」
この感情の名は、
*
なんだこれは←←
試行錯誤しながら作った久しぶりの作品がこれである←←
しかもみじかっ!!