記念小説

□ハッピーバレンタイン
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僕が急いで中に入ればソファで可愛らしく寝息をたてている綱吉がいたその手には箱があり大事そうに抱えている、そっと起こさないように注意しながら箱を取りフタを開ける中には手紙と少し歪なチョコが入っていた

”キョーヤいつもありがとう”

箱からチョコをひとつ取り出し咀嚼する少し焦げた味はしたけど走り回った体にはとてもおいしかった

「ありがとう綱吉、ホワイトデー楽しみにしててね」


チュッと頬にキスするこれくらいなら許されるだろう(特にリボーンに)、さぁホワイトデーは何をあげようか可愛い寝顔を見ながら嬉しい悩みに頭を一杯にするのだった


数分後目を覚ました綱吉が僕の手の中の箱を見て「あー!」と叫ぶ

「チョコ全部食べちゃったの!?」

「いや、まだ一つしか食べてないよ?」


するとホッとしたように息をつき僕から箱を取り上げる

「?」

「キョーヤいつもありがとう!はい!」


チョコを一つ取り出してハイと差し出してくる、いわゆる”あ〜ん”である、迷うことなく口を開けると綱吉の指ごとパクっとくわえてそのまま綱吉の指についたチョコを舐めとってやる時折擽ったそうに身をよじっているがそれを何度も繰り返し全て食べ終える

「綱吉ホワイトデーのお返し何がいい?」

「キョーヤが作ったチョコがいい!」

(まいった練習しとかないとね)



とびきり甘いチョコを君に
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