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□オッサン注意報
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「はぁ…はぁ…、そろそろ振り切ったか…」
「才蔵、我に勝てない。」
「くそっ、振り切れなかったか!」

才蔵が追いかけられている理由は数刻前の幸村の一言が原因だった。




数刻前上田城にて…
「…オッサン、俺に用があるんだよな。」
「そうだが、何か不満でもあるのか。」
「じゃあ何で俺を押し倒してるんだ!?」

才蔵は今まさに幸村に押し倒されていた。
おそらく、用というのは才蔵を誘い出す餌だったのだろう。

「…さて、才蔵を頂くとしようかのう。」
「……(今だ!)」
「っ…、さすがは才蔵だな。」

どうにか抜け出す事は出来たものの、幸村相手にこれだけで済むとは才蔵は思えなかった。
そして才蔵の予想は当たった……

「才蔵をワシのとこまで連れて来た者には褒美をやるぞぉ!!」




そして現在に至る
「才蔵!大人しく俺に捕まれ〜!」
「次は鎌之助かよ、早く逃げ……」
「才蔵、大人しく捕まってくれないかしら。」
「アナ……」

ここまでくるともう諦めようと思えてくる……そのときだった…

「才蔵、こちらです!」
「六郎さん!」

六郎が鎌之助とアナスタシア、佐助の魔の手から才蔵を救ってくれた。まさに救世主だった。
しかし、そう思えるのは一瞬だった。

「才蔵、若の溜まった仕事の為に犠牲になってください。」
「えっ、六郎さん…?」
―キィィィィン…


そして才蔵は六郎の働きにより幸村に美味しく頂かれました。



終われ

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