□枯草
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まだ僕が十代に入ってすぐの頃

僕は万人は実はこの世界が嫌いなんだと思っていた

だけど嫌いなのを隠して

無理矢理笑顔を造ってるんだろうと思っていた

それは多分僕自身がこの世界が嫌いで

他人の笑顔が虚像に見えたからだろう



或いは
それは僕の願望だったのかも知れない

自分に嫌悪されるものが
他人に愛される意味が分からなかった

自分の笑顔が虚勢だったから

他人の笑顔が真実だとは認められなかった



唯眼に負の硝子を掛けて
世界を見ていた


自分が不幸せだから

他人の幸せが認められなくて

理解を拒絶した


現在は

どうなのだろう


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