ORIGINAL BOOK

□Lie face --嘘顔--
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《嘘なんて大嫌いだ!!》


幼い頃の嫌な思い出が
悪夢となって今でも突然襲い掛かってくる。


「…ふぅ…」


錬磨<れんま>は目を覚ました。
眼鏡を外して
座席に備え付けの机に置くと
ちょうど、キャビンアテンダントが
回って来たので声をかける。



『Excuse me. a hot dumb person please overcharge』

<すみません、熱いおしぼり下さい>


『 Wait a minute 』
<少々お待ちください>


ブロンド髪の綺麗な
キャビンアテンダントは
笑顔でそぅ英語で答えると
奥のカーテンに消えていった。


小さな窓から見えるのは
この大きな鉄の塊を支える
大きな白い翼と
地平線まで広がる
青さがまぶしい海だった。



『I kept you waiting』
<お待たせしました>


キャビンアテンダントが
おしぼりを持ってきた。


『Thank You』
<ありがとう>


錬磨は熱いおしぼりを
広げて顔にかける。
座席に深く座り込む。



「日本語忘れてなきゃいいけど…」



錬磨を乗せた
飛行機が目指すのは《日本》。
この大竹 錬磨<おおたけ れんま>が
生まれた国。
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