雑多

□シュークリーム
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抵抗したかったのかもしれないし、
受け入れたかったのかもしれない。

押し返しかったのかもしれないし、
包み込みたかったのかもしれない。

ともかくそれは身じろぐこともなく、
エナメル質の鈍い、黄ばんだ光を前にあっさり散った。

狐色の肌はもともとデコボコしていてヒビまみれ。
分厚いように見えて薄っぺらな皮膚は
エナメルに潰され引き裂かれ、
純白な血液が押し出された。
押し出されて、頬を、顎を、鼻を、付着して汚しにかかる。
白くて甘い返り血。

ふわふわでとろとろ。
ああ幸せ。しあわせのあじ。

私はその甘味に生きる喜びを感じるのです。
それが私によって死んでしまうのだとしても。
      



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