ノベル

□夢の終わりで悪魔が笑う
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アッシュ復讐物語そのB(ここでシリーズ終了!→つまり続かない)
バチカルからベルケンドへ移動
ヴァン厳しめで死亡エンド
残酷表現あり













アッシュが消えた。ルークとティアがバチカルへ向かった。残りの同行者は行方不明。

ヴァンが部下から聞いた報告の要点をまとめるとそれだけしか残らなかった。その中でも同行者たちは死体が見つからないので行方不明、という言葉に置き換えただけの絶望的な状況。

ここまでの損失となると計画も歪みが生じてくる。しかしまだ終わっていない。次の計画を進めようと手を動かした瞬間と同時に荒々しく扉が開いた。

「報告です!」

取り乱し立っていられない兵士は両膝を床に落して動揺もそのままに口を開いた。

「バ、バチカル上層部が、何者かに襲撃され、ま…町が、壊滅状態に…」

「何だと?」

「犯人は、二人…赤い髪の男と、長い髪の女…で、」

ドッと兵士が倒れ込む。床にはゆっくりと赤が広がっていく。

「ご苦労様」

ヴァンの前に立つ影が二つ。そのうちの一つは兵士を蹴り飛ばすと優雅に礼をした。

「初めまして兄さん。そしてさようなら」

妹の姿をした何かの後ろには赤い髪の男が立っていた。

「さようなら、親愛なる師匠」

歪んだ笑みを見せた男の顔には見覚えがあったが、その名を口にする前に意識が落ちる。





その数分後、ベルケンドの研究所から町中に爆音が響き渡った。

調査の結果、大規模な爆発だった割に遺体は一つも見つからず、事故として処理された。

ただ行方不明者が相次ぎ、手掛かりもないことから迷宮入りとなる。

唯一の目撃情報は見慣れないローブを纏った二人組が研究所へ入っていったと、ただそれだけしかわからなかった。






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二人は二人を知る人物を消してから自由に生きていく予定。


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