キリリク
□25000
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◆25000番キリリク作品
リクエストは「レプリカ関係で厳しめ」
というわけで上記に基づき
PT厳しめ(ルーク含む)
アッシュの話に捏造あり
レプリカ贔屓
作中の導師=フローリアン
マリィレプリカも捏造ありで出てきます
場面が障気中和するしないの話し合いのところ
一応レプリカ全員逆行してる設定です
主体→フローリアン
世界にレプリカが溢れた。
彼らは皆口々にレムの塔、そして会いに行かなければ、と呟く。誰の手を借りることなく、彼らは彼らだけでレムの塔へと集まっていた。誰に助けを求めるわけでもなく集まった彼らには、ある目的があった。
冷静な判断ができず、何の根拠もないまま彼らより優れていると胡坐をかいた人類は後悔する。
それが世界に対する反逆の始まりであると、気付かなかったのだから。
◆
ダアトの礼拝堂。三国の首脳が集まる場所へとルーク一行が合流すると、既にアッシュともう一人、女のレプリカがそこにいた。
「遅かったな、お前たち。待っていたぞ」
「待っていた?」
「そうだ。世界のこれからを話し合うために」
無表情なマリィレプリカの、棒読みに近い話し方。しかしその目だけは強い意志を宿していた。
「お前たちは瘴気を中和したいそうだな。その為に、この男かお前と、ローレライの剣と、一万のセブンスフォニマーを犠牲にして」
「…仕方ないわ。世界中の人のことを考えたら…」
顔を俯かせるティア。しかしマリィは冷たく言い放つ。
「だったら我らは関係ないな? 我らは一人とて中和の犠牲にはならないぞ」
「それは…」
不自然に眼鏡を直すジェイド。そのおかげで表情を知ることはできないが、明らかに焦っていた。
「取引、だろう?」
「どういうことですの、アッシュ」
そんなこともわからないのか、とアッシュはナタリアを見た。偽でも一国の姫だというのに。やはりキムラスカに帰らなくて正解だったと心の底から安堵する。
「こいつはセブンスフォニマーの代用としてレプリカを使おうとしてたんだよ。体内に含有するセブンスフォニムは同じかそれ以上だからな。おそらく、各地に散ったレプリカの保護と引き換えに。そうだろう?」
「それについて詳しく話してもらえませんか? バルフォア博士」
足音高く礼拝堂へ入ってくる人物。にっこりと満面の笑みを浮かべたその人は、かつて最高指導者の肩書を持っていた者と同じ姿をしていた。