キリリク
□17000
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17000キリリク作品
リクエストは「マイソロ関係」
というわけで上記に基づき
マイソロネタから引っ張ってきた設定だけど、ネタとは同設定のパラレル
ギャグチックで今回厳しめはなし
場面がTOA組と3組の顔合わせ
主体→赤毛
アンジュが客人と面会しているのは知っていた。この世界にはティアやジェイドがいたので、なんとなく、なんとなーく、予想はできた。
だがこうも面と向かって現実を突き付けられると、人間パニックを起こすのだと痛いほどに理解した。
◇
「うわーーーあぁあああ!?」
間抜けた叫び声が、穏やかな日常を引き裂く。
声はバンエルティア号の中にいて聞かなかった者はいない。何事かと艦内はざわつき、事前にチャットが「何かあった時は部屋から出ず、連絡を待て」という指示を出していなければ今頃大騒ぎになっていたに違いなかった。
◇
同時刻、船内の一室にて
ルークの悲鳴を聞きつけ物凄い勢いで飛び込んできたアッシュ。その勢いはドアが壁にぶつかり悲鳴を上げた。
「「「!!!」」」
部屋の中にいる同じ顔が四つ、同じ表情で固まった。全員絶句している。もちろん先程人騒がせな悲鳴を上げた本人さえ、今は静寂を壊すまいと一言も発しない。
しばらく沈黙が続き…何を考えたのか、先程飛び込んできたアッシュは扉を閉じて足早に去っていく。
「あっ…えっ何でっ、ちょ!」
慌ててルークが追う。
廊下からは、待てよアッシュ! 逃げんなーーっ! うるせー屑ッ! 俺は忙しいんだよっ! ふざっけんな! 説明しろセツメー!! そんなもんテメェがやればいいだろうが!! と、二人が叫びあっているのが聞こえる。その後にルークがイテッ!? は、えぇ? などと叫んでいた。
◇
それからしばらくして、艦内の騒動(?)もひと段落し。研究者一同を交えた話し合いの結果。
「「事故だ」」
結論はそれに尽きた。
今回の話し合いはおそらく一番事情を知っているアッシュとルークが説明、ルミナシアにいる研究者が問い、仮説を立て…という感じで進んでいったのだが、実を言えばオールドランドからルミナシアへ飛ばされた本人たちですら上手く説明できる状況ではなかったし(目が覚めたら異世界でした、なんて説明になってない)、アッシュに至ってはまさか一回死んでます、などと口が裂けても言えたものではない(自分がゾンビだと主張して何が楽しいというのか)。その辺りは先程通信があったローレライの助言でなんとか切り抜けることができた。