キリリク

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4600キリリク作品

リクエストは「被イオ♀、アリエッタ、シンク仲間でPT厳しめ、ルーク、七番目は特に厳しく」

というわけで上記に基づき

PT厳しめ、ルーク、七番目は特に厳しめ
ゲート戦後、外殻大地降下で案の定ルーク一人じゃ力不足で降下できない→アッシュに頼みに来たパーティ













「何故違えねばならん」

耳を疑う。彼は、今。なんと?











「聞こえたかい? 屑な皆様」

クスクスと笑う若草色の髪。

「シンク!」

「お前たち…邪魔、です。さっさと消えろ!」

「根暗ッタは黙ってて!」

「それが人にものを頼む態度かい? 僕だったら死んでもお断りだね。そうだろアッシュ」

影から進み出る緑寄りの黄色い衣服を纏う仮面が一つ。

「シンクが二人?!」

色違いの仮面を付け、笑い合う二人。

「! まさか、貴方も…?」

驚き、哀れみを含んだ台詞に舌打ちを一つ。

「出来損ないは黙ってろよ」

「初対面で導師を出来損ない呼ばわりとは…失礼にも程がありますねぇ?」

「出来損ないに出来損ないって言って何が悪いのさ」

「…」

それぞれが無言で睨み合い、話がどんどんズレていく。話が進まないので戻すべくアッシュは溜息をついて再度問う。

「改めて聞くが…何故スコアを違える必要がある」

「このままじゃ世界が、関係ない人たちまで死んじまう! だから頼むアッシュ、一緒に…」

必死に頼み込むルークを心の底から欝陶しそうにアッシュは見ていた。

「出来損ないがよく言うようになったな」

「そんな風に言わないで! ルーク一人じゃできないからこうやって貴方に頼んでるんでしょう!?」

途端に吹き出す仮面の二人。アッシュも静かに喉で笑っている。

「何が可笑しいの?!」

顔を真っ赤にして抗議するティアは本当にわかっていない。それが更に笑いを誘い、仮面に隠れた目尻には涙が浮かんでいた。

「だってお前、今レプリカルークが無能だから手を貸せって言ってただろ?」

ティアが慌てて後ろを振り返ると、俯き気まずそうにしているルークがいた。

「あっ…わ、私はそんなつもりじゃ、」

「じゃあどんなつもりだったか言ってみてよ。さあ!」

黙り込むティア。音も無く笑う仮面は二つ。

「お前たちは人の命がどうなっても良いのか?!」

「当然…です」

ガイの怒りなど歯牙にもかけず、涼しい顔でアリエッタが即答した。アッシュも心底呆れた様子で続ける。

「勝手に死ねば良いだろう。俺たちが関わる必要ない。スコアに詠まれている、と言えば民は喜んで死んでいくぞ」

「ふざけないで!」

「ふざけてるのはどっちだ。スコアを変え人を救い、俺たちに何のメリットがある? 保守派から罪人扱いされるはまっぴらだ」

「だからって見殺しにするの?!」

一切の笑みを消し仮面がアニスを睨む。

「…そこまで言うなら一つ提案しようじゃないか」

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