師団長
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時間軸不明&ダアトのどこか。ミシェル加入後。タイトル通りオリキャラその2。
「おや、師団長じゃないですか。お久しぶりです」
「ギィ、俺はもう師団長じゃねぇって言ってるだろうが!」
「いいえ、私にとっての師団長はあなただけですよ? アッシュ師団長」
ギィは長身を生かしアッシュの頭を撫でる。その表情は弟を気遣う兄のようなとても穏やかなものだった。
「あっずるいずるい! アッシュ師団長〜私も〜!」
アッシュよりも低い身長で頭を撫でようと跳びはねるミシェルに、頭を下げるつもりのないアッシュはギィの手を避けて言い放つ。
「いい加減にしろ!」
アッシュに怒鳴られて肩を揺らすミシェルは恨めしげな視線を横へ向ける。
「ギィのせいで怒られちゃったじゃない!」
「私のせいではないでしょう、八つ当たりは感心しませんよ」
呆れ返るギィ。むくれるミシェル。
「…案外慕われてるじゃないか、"アッシュ師団長"?」
ガイの皮肉にギィとミシェルは即武器を構える。
「没落貴族がデカイ口叩くな」
「今度こそ頭蓋骨粉砕してあげようか〜?」
前にミシェル、後ろにギィ。ミシェルは爪についている五枚の刃をキチリカチリと鳴らし、ギィは遠慮無く後頭部に銃口を押し当てる。
またこのパターンか、と嘆息し脱力しながらアッシュは口を開く。
「そいつは結構な血筋でな。何か重要な情報を持っている可能性が高い。止めろ」
盛大に舌を打ち銃口を遠ざけるギィ。ミシェルはあからさまに不満げな様子で爪を引っ込めた。
「師団長、一ついいですか」
「…一つなら、な」
笑って礼を言うとギィはガイに"一つ"簡単なまじないをかけた。
「次は無いと思え。我が忠誠を誓いし主は尊き存在、本来なら貴様如き下郎が近づくことすら許されぬ」
目を閉ざしうんうん、と腕を組んで首を縦に振るミシェルはアッシュの腕に抱き着いた。
「アッシュ師団長は優しいからね〜、本当は許可があればあんたらなんて〜」
ミシェルが手を上に翳した後にグシャ、と響く不愉快な音。そして突如空から目の前に落下した大型の魔物は原形を留めていなかった。
「とっくにこうなってるよ〜?」
今度はギィがうんうん、と頷き、アッシュの側に控える。ミシェルとは逆の位置に収まったギィは満足そうに笑った。
師団長と青年
(お前らホントに物好きだな)(それはアッシュ師団長だからですよ〜)(右に同じですね)(どういう意味だ!)
ギィ→名前は適当。ミシェルの対、というわけで長身20↑の男。銀髪。呪術が得意なガンマン。銃じゃなくても飛び道具は得意。実はアッシュの暗示を解いた人。オラクルで見かけて見守ってくれてる(アッシュの持つ色が尊い色だと知っていた)。特務には未所属、でもアッシュが好んで指名する人。アッシュがオラクルを離脱してからも仲良くしてくれる兄貴。実はアッシュ似の弟がいた(既に故人)。左腕。