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□ネタ
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マイソロネタ 小話編
ちょいちょい書いた三行小説集。
◆TOA組アシュルク
(落ち着いてきたころ、自室にて)
「生きていたい。それはこの世界じゃ叶えられないものなのか?」
お前をレプリカだと非難するやつは居ない。
偽者だと、紛い物だと、傷つく必要はない。
(クエスト中、ブラッドが大怪我をしたのを見たクラウン)
視界に溢れるほどの、アカ。
(まるできみの さいご みたいじゃないか?)
ヒュ、と喉が鳴る。
嘘、だろ。うそ。お前はまた。
「約、束…」
守らないのか?
◆TOAアシュルク&マイソロ3アシュルク
(二人の王クエスト辺り、頭に血が上っている兄弟を前にして諭す二人)
特別な能力を持つ自分と、特別な素養を持つ人間、一万人。
これだけの命があれば病んだ世界を救える。その方法も手段も揃っている。
だが、その方法は理論上のもので確実に成功するとは限らない。
「…どちらが死ぬ?」
「だってそれはたとえ話だろ?」
「でもこれから似たような決断を迫られないとも限らない」
アッシュを人質に取られて明日までに国民を一万人殺せ、と脅されたらどうする。一万人を殺せなければ即時に襲撃を始め、世界中にいる人々を無差別に殺していくと言われたら。
王族一人の命を取るか? 国民一万人の命と、世界中の人々の命を取るか?
「それが国を背負うということ。王族であるということだ」
「お前らに、それほどの覚悟があるのか?」
(自分で考えろと言ったクラウンに何故そんなことを言うのか問われ、語るクラウン)
…いつの間にか俺の手は汚れてた。
汚れを取るために一生懸命頑張ったよ。
だけど、手の汚れは汚れじゃなかった。
痣だったんだ。
汚れを落とすために頑張ったけど、それじゃ痣は消えたりしない。
間違っていたのかって言われても、そんなことわからない。正解かって聞かれたらそれは確実に違うって言えるけど…。
頑張ってた。だけど結局、最後は痣がどうなったかなんてわからないまま…。
(ブラッドが死んだあとのことを語るクラウン)
なんでだろうな。あの時、まだ17年しか生きてないのに、死んでも良いって思ってたんだ。
それが悲しかった。生きていたいんじゃなくて、死んでも良いって思ってしまうアッシュが。
俺は、まだ、生きていたいと思っていたのに。