僕の物語。

□はるいろ。
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僕は、ね?
気づいたんだ

僕には、
君が必要なんだ―…

そう
今更、気づいたんだ…
気づくのが遅すぎる…。


―…

何がいけなかったか
考える。

考える。

いくら考えたって、答えなんて出ない。いや、出るはずがないんだ。

その時の僕は、ただ感情を流していたんだ。

『今』に感情を留めようとせず、ただこの時が過ぎるのを待っていた。

(これ以上めんどうな事が起きませんように…)

なんて思いながら、
君の気持ちに気づく事もなく、気づこうともしないで…


そうして君は離れていったね、

『失ってから気づく』
なんてよく言ったもんだけど。

ほんと、うまい事言うもんだと思うけど。

今の僕には、ただ痛くて重いだけ。

ねぇ、気づいたんだよ
なんと言われようと、

…なんて言われたっていい。いいんだ…。

ただ、これだけ伝えたい

『僕には、
君が必要なんだ』


「君が…。」


だから、
伝えに行くよ、

遅すぎるって思う。
今更だって思う。

でもさ、
気づいたんだよ
気づけたんだ

「伝えたい」
って、思ったんだ

「会いたい」
って、思ったんだ

その気持ちに
遅いなんて、ないだろ?

……君も
同じ気持ちなら
どれほど幸せだろうか
それを信じて、願って、

僕は靴紐を結ぶ………



end
 

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