D灰 dream

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あれから、アディとアレンは村に戻り、探索部隊(ファインダー)に全てを話、リリィを保護してもらった


村の長である老人は、リリィがイノセンスを失ったことにショックを受けたようだった


が、リリィが普通の生活に戻ることが出来ることに安堵を示した


リリィが破壊しきれていなかったAKUMAは、アディとアレンの手で全て破壊され、村は元に戻った


そして、あとの細かい処理は探索部隊に任せ、アディとアレンは帰路についたのだった


『アレン、そんなに落ち込まないで。私も、頭に血が上っていて、対応しきれなかった事、反省してるし』


帰りの列車の中で、アレンは沈んでいた


目の前でイノセンスが破壊されたのだから、ショックは受けるだろう


「…悔しいです。まんまとティキに乗せられてしまった事が。僕にはまだ、力が足りない…」


顔をうつむかせ、アレンは言う


そんなアレンに、アディは苛立ちを覚える


『なんでそんな事でアレンが落ち込むの!? 

力が足りないなら、鍛えればいいじゃない!

落ち込む事で強くなれる訳じゃないんだからね!』


アディは、アレンに説教をする


(そっか…。アディは、目の前でティキに家族を殺されているんだった…)


アディの説教によって、アレンはそれを思い出した


(同じことが繰り返されて、アディも辛いのに…。僕ばっかり…)


自分の方が年上なのに申し訳ないと、アレンは反省する


「すみませんでした、アディ。それと、ありがとうございます」


アレンがそう言うと、アディは満面の笑みを見せた


そして2人は帰りの列車で、これからのトレーニングについての話を咲かせるのであった



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