D灰 dream
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すると、現れた村人であろうその人の背中は裂けていった
「『AKUMA!?』」
アディとアレンの驚きの声が重なった
裂けた村人の背中からは、ボール型のAKUMAが出てきた
そのまま様子をうかがっていると、AKUMAは湖の中央にある光に向かって進んでいった
パァァン!!
急に、大きなはじけるような音を出して、AKUMAは消えた
「えぇっ!?」
アレンが叫ぶ
湖の中央にあった光は、1人の少女に変わっていた
「あなた方は、誰ですか?」
遠くにいるはずなのに、よく聞こえる声
おそらく、湖の上に浮いている少女のものだろう
「僕たちはエクソシストです。あなたは?」
アレンが姿を現しながら言う
「エクソシストの方ですか…。少し、お話ししませんか?」
少女はふわふわと、アレンやアディの方に近づいてきた
『私も、ぜひあなたとお話ししたいです』
アディが笑顔でそう言うと、
「こちらに来て下さい」
少女は2人を連れて歩き出した
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