D灰 dream

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「お待ちしておりました、エクソシスト様」


アディとアレンは、汽車を降りてすぐ二人の探索部隊(ファインダー)と合流した


「例の森はどこですか?」


アレンが聞くと、探索部隊の人は浮かない顔をした


「それが、ここからまだ少し遠いんです。近くに馬車を止めてあるので、そこでまたお話しします」


丁寧にそう説明すると、アディとアレンを馬車に案内した


『アレン、AKUMAの感じ、する?』


「少し。そんなに強そうな感じはしませんね」


『ふ〜ん。私には、分からないなぁ…』


アディは窓から外を見ている


うっそうと茂った森の中、やっと馬車が通れるといったくらい細い道


その道を馬車で進んでいく


急に道がひらけ、石造りの門が見えた


「あの村ですね」


『うん。なんか、寂しい感じがするね』


アディが言うように、村にはあまり人気がない


家は、大風が吹けば飛ばされてしまいそうなくらい脆く見える


アディとアレンが村の観察をしているうちに、馬車は止まった


「この村です。とりあえず、村の長に話を聞いてみましょう」


そう言って歩き出す探索部隊


アディとアレンは、遅れないようついて行く


門から入って一番奥にある、周りとは少し違う装飾を持つ家


「失礼します」


もう予め話を通してあったのか、探索部隊が一声掛けると、一人の女の人が出てきた


「お待ちしておりました。こちらにどうぞ」


アディとアレンの姿を見るなり、恭しくある部屋に案内した


「旦那様、エクソシストの方がお見えになりました」


部屋の一番奥にあるデスクに腰掛ける一人の老人


白髪交じりではあるが、そんなに年老いているようには見えない


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