D灰 dream

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ポーランドにある、小さな村


その村は、近くの大きな街とも交流はあまりなく、ほぼ自給自足の生活をしていた


住む人は多くはなかったが、みな支え合い、不自由なく暮らしていた


そんなある日一人の村人が、“森から歌が聞こえる”と呟いて、森に行ったまま帰ってこなくなったそうだ


最初は一人だった


しかし、だんだんといなくなる人が増えていった


その全員が、“森から歌が聞こえる”と呟いて消えたそうだ


しかし、その歌とは一部の人間にしか聞こえないらしく、周りの人間は気味悪がっていた


そして1ヶ月が経ち、村人の四分の一がいなくなってしまったのだ


そのほとんどが若い男で、の働き手が減った村の機能は低下しつつあった


――そして、探索部隊が調査に行ったんだけどね…」


そこまで言って、コムイは一息吐き、浮かない顔をした


「…で、探索部隊の人たちはどうしたんですか?」


アレンが先を促す


「なにも聞こえないらしいんだよね〜。歌はおろか、人の気配もしないんだって」


「『……は?』」


見事に、アレンの声とアディの声が重なった


「だからね、何も聞こえないんだって。でも、聞こえる人には聞こえる。探索部隊が気味悪がっちゃってさ」


「AKUMAですかね?」


『どうだろうね? とりあえず、行ってみないと分からないかな…』


「と言う訳で、調査行ってらっしゃい!」


コムイに送り出され、アレンとアディは任務へと向かった


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