D灰 dream

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あの後、テーブルの上に置いてあった皿の上は、ものの数分でキレイに片付けられていた


そのままアレンとアディはみんなと別れ、司令室に直行した


「コムイさん、入りますよー」


アレンはノックもせず、ドアを開けた


司令室にいたのは、意識は夢の中、なコムイがいた


「やっぱり…。この人は、どうしてこういつも寝ているのでしょう…?」


アレンはあきれかえっている


『ね、アレン。私が起こしてもいい?』


何かを企んでいるような笑顔で、アディはアレンに問う


「…いいですけど。何を企んでいるんですか?」


ふふっと笑って、アディはコムイの耳元で囁いた


『コムイさん、リナリーをお嫁さんにもらってもいい?』


「ダメに決まってるじゃないかあぁぁーー!!」


死んだように眠っていたコムイが、アディの一言でガバッと起き上がった


「アディ…;; 何を言っているんですか…」


アレンは少しあきれたような笑みをアディに向けた


『えへへっ。一度やってみたかったんだ♪ アレンが同じことやってたら、命の危険だよね』


「っ!? それはそうですよ! アディがやったから大丈夫なんですから」


「あれっ!? アレン君にアディちゃんじゃないか」


『じゃないか、じゃないですよ…。リーバーさんに、ここにくるよう言われたんですよ』


アディがそう言うとコムイは、ぽん!と手を叩いて、数枚の紙の束を二つ取り出した


「そうだ、思い出したよ。今回は、アレン君とアディちゃんの二人で任務に行ってもらおうと思ってね」


そう言って、コムイはついさっき取り出した紙の束をアレンとアディに渡した


「これが、今回の任務の資料だよ」


「『帰らずの森?』」


「そう。発端は、1ヶ月前かな―」


コムイのその言葉から、おとぎ話のような話が始まった


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