D灰 dream
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キーン!!と、AKUMAのボディとアディの血液のブーツがぶつかる音が響く
(ユウ達も来たみたい。さっさと終わらせちゃおう♪)
無邪気な笑みを浮かべ、AKUMAと戦う
そして、一体また一体とAKUMAを破壊していく
一、二時間後、街で暴れていたAKUMAは、四人のエクソシストの手によってキレイに破壊されていた
『ユウ、今どこ?』
アディはゴーレムを使い、神田に話しかける
[街の西側だ。アディは?]
『入ってすぐの、南側だよ。アレンとラビは?』
[モヤシは北、ウサギは東だ]
『(…モヤシとウサギ? モヤシがアレンで、ウサギがラビかな?)そうなんだ。
どこに集まる?』
[南側にあった門のところでいいだろ。
モヤシとウサギにも言っておくから、アディはそこで待ってろ]
『了解!』
アディは神田に返事をし、集合場所である、街の南側にある門へと向かった
門はとても丈夫な造りだったようで、街でAKUMAとの戦闘があったのにも関わらず、崩れずに残っている
街の内側から見て、門の向かって左側に、一本の大きな樹がそびえ立っていた
血液のブーツで建物の上を飛びながら移動していたアディは、その樹の根元に降り立った
(大きな樹…。あの戦闘の中、無事生き残れたんだ…)
アディが、そびえ立つ樹を見ていると、どこからか幼い子供の泣き声がした
「…うっ…ぐす…。お父さん、お母さん…」
樹の裏側に回ると、一人の女の子が樹の根元に座り込み泣いていた
『どうしたの?』
アディが聞くと、女の子は肩をビクッとさせ、顔を上げた
「お姉ちゃん、だれ…?」
顔を上げた女の子をよく見ると、体にも顔にも小さな傷がたくさんあるのが分かった
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