D灰 dream
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アディのイノセンスは、血液に寄生している
形は持たず、その場のアディの思う武器へと生成される
レベル1程度のAKUMAならば、シンクロ率100%以上のアディの血液を、表面積の三分の二以上浴びれば破壊されてしまう
レベル2になりたてのAKUMAも同じだ
レベル2でも、レベル3に近いものでは、それだけで破壊することは出来ない
だからアディは、自らの血液で武器を生成することで戦う
また、アディは他人の血液やAKUMAの血のオイルを自分のイノセンスで侵し、武器にすることも出来る
アディが先に行ってしまった後、残りの三人はまだAKUMAの中にはいなかった
「アディを一人で行かせてよかったんさ?」
「お前等が思っているほど、あいつは弱くない」
「でも、女の子ですよ?」
「それがなんだ。
あいつは一歳で適合者だと判明し、元帥である父親にしごかれてきたんだ。
今ではもう、シンクロ率100%以上だ」
神田の言葉に、アレンとラビは驚きを隠せないでいる
「一歳で適合者…?」
「シンクロ率100%越え…?」
アレンもラビも、ぽかんとしている
「分かったなら、さっさと行け。オレはもう行く」
言い残し、神田はAKUMAの中へ飛び込んで行った
そしてそれを追うようにして、アレンとラビも動き出した
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