D灰 dream
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汽車を降りてすぐ、アディたち四人は探索部隊と合流した
二人の探索部隊はアディを見て一瞬表情を歪めたが、すぐにAKUMAの元へアディたちを連れて行った
「状況はどうなってるんさ?」
早足で歩きながら、ラビは探索部隊に尋ねる
「とても深刻な状況です。
AKUMAが現れた場所にはイノセンスがあった訳ではないので、我々探索部隊も四人しかいません…。
現在AKUMAは近隣にあった街を一つ破壊する勢いで暴れています。
そのほとんどがレベル2以上で、我々では役に立ちません…」
だんだんと、AKUMAの機械音(ノイズ)が酷くなっていく
周りの木々もところどころ燃えている
「この森を抜けた先が、AKUMAのいる街です!」
探索部隊の人がそう言うと、アディたちエクソシストはスピードを上げた
『ユウ、アレン、ラビ! 個々で戦うのでいいの!?』
走りながら、アディは三人に話しかける
AKUMEのいる街はすぐ目の前だ
「いいだろ。片付いたら、ゴーレムで連絡を取り合う」
すぐに反応したのは神田だった
「アディは大丈夫なんですか!?」
すでに戦う準備を始めているアレンは、アディを気遣う
『大丈夫だよっ! じゃあ、先行くね!』
アレンにそう言い残し、アディは更にスピードを上げ、AKUMAの中へ飛び込んで行った
『イノセンス発動っ!!』
アディがそう叫ぶと、リナリーの対AKUMA武器のようなブーツがアディの足を覆った
そして何のためらいもなく、アディはAKUMA目がけて蹴りを入れた
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