D灰 dream

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ヘブラスカの元へイノセンスを届けたアディは、そのまま食堂へ向かった


(この時間なら、そんなに人もいないかな)


夕食の時間を少し過ぎた食堂は、案の定ほとんど人がいなかった


軽めの料理をジェリーに頼み、待っていると、ふいに名前を呼ぶ声が聞こえた


「アディ!? 帰ってたの!」


振り向くと、長い黒髪の美少女リナリーと、銀髪の少年がいた


「リナリー!! 会いたかったぁ!!」


アディはそう言ってリナリーに抱きついた



さっきまでコムイに見せていたような、大人びた表情ではなくて、幼げのある少女の表情で


「私もよ、アディ。一年ぶりくらいなんじゃない?」


「うん! 久しぶりすぎて、知らない人が増えちゃった」


そう言いながら、アディはリナリーの隣の少年を見た


「そっか、アレンくんも知らないのね。紹介するわ。彼はアレン・ウォーカー、寄生型のエクソシストよ。歳は、私よりアディに近いわ」


「初めまして、アディ。アレン・ウォーカーです」


銀髪の少年の差し出した手を握り替えしながら、アディも自己紹介をする


「こちらこそ、初めまして。アディ・エレバンです。歳は12歳で、アレンと同じ、寄生型エクソシストです」


「アディは単独長期任務が多いから、あまり教団には帰ってこないの。だから、長く教団にいる私や神田くらいしか、親しい人がいないのよ」


「そうなんですか。大変なんですね。僕も仲良くさせてもらいますね」


アディはその後、遅い夕食を摂り、自室へ戻った


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