D灰 dream
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※第三話『歌姫の住む森』のその後のお話。二ヶ月後くらい
「ウォーカーさん、エレバンさん。少々よろしいでしょうか?」
いつものようにエクソシストの皆で夕食を食べている時、ある探索部隊(ファインダー)から声をかけられた
少し離れた人気の少ないところに行くと、探索部隊の人は、おもむろに口を開いた
「私は、あのポーランドの村を担当していた探索部隊です」
その言葉に、アディとアレンはハッとする
「覚えていたようで、よかったです。実は、あの時の少女――リリィさんから、手紙を預かってきました」
そう言いながら、懐から一通の封筒を取り出した
「本来ならば彼女の両親はエクソシストなので、教団に連れてこなければならないのですが…。
あまりに拒むので、極秘に我々探索部隊で隠す事にしました。
ですから、この手紙の件も内密にお願いします」
それだけ言うと、探索部隊の人はいなくなってしまった
『どうする? 今読んじゃう?』
アディは、アレンを見ながら聞く
「そうですねぇ。アディ、これから何か予定はありますか?」
アディは少し考え、
『今日は、何もなかったかな』
答えた
「じゃあ、とりあえず皆のところに戻って、夕食を食べちゃいましょう。その後、僕の部屋で読みましょう」
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